トップナパヴァレーとは

アペレーション

アペレーションマップ

ナパヴァレー葡萄栽培の歴史を省みると、昔は数多くの品種がパッチワークのように、葡萄畑にいろいろと植えられていました。しかし、経験を重ねるうちに、その畑のマイクロクライメット(微小気候)や土壌について、よく理解できるようになり、その土地に最も適した品種を植えるべきであることがわかってきました。

一概にナパヴァレーといえど、固有なマイクロクライメット(微小気候)や地形の特徴が認知され、その場所だからこそ生まる明白な特徴が葡萄に、そしてワインに現れます。

ワイン生産者や葡萄栽培家は、共通した特徴の認められる地域に境界線を引き、その地区を指定する名前、つまりアペレーションを確立しました。

アメリカ政府公認葡萄栽培地域、通称 AVA(American Viticultural Areas) として認定を受けるには、政府の認定機関にその必要性を裏付けするデータを提出しなければなりません。


“ナパヴァレー”自体もアペレーションの一つです。ナパヴァレーというアペレーションの中に細分化されたサブアペレーション( AVA )が存在します。

カーネロス地区

気候:冷涼で、サンパブロ湾からの海風と西のぺタルマ・ギャップからの涼風が吹きぬける。夏でも最高気温は 27 ℃ほどにしか上がらず、日中と夜間の気温差はあまり大きくない。海抜:4.6m ~124m
降雨量:ナパヴァレーでは最も少なく、年間 72mm ~96mm
土壌:粘土が多く、一般的に表土は浅い。北に行くにつれて、ローム土、特にヒルサイドの沖積土が多くなる。堅い粘土の岩盤があることから、葡萄の根が深く伸びることが難しく、そのために収量が少ない。
主な栽培品種とその特徴:
シャルドネ‐ミネラル感のある洋ナシやリンゴ、スパイスの風味。
メルロー‐しっかりとした骨格、ややハーブを感じる。タンニンは柔らかく、しなやかな構成。
ピノ・ノワール‐熟したチェリーにシナモンのスパイス味、土系のニュアンス。

マウント・ヴィーダー地区

気候:冷涼からやや温暖。葡萄畑のほとんどは霧の降りる線より高い位置にあり、夜は比較的気温の下降が緩やかで、日中は涼しいことが多い。ヴァレーフロア(平地)よりも気温差が小さい。典型的な真夏の最高気温は 30 ℃ぐらい。
海抜: 185m ~650m
降雨量: 875mm
土壌:太古の海底が隆起した堆積土。表土が浅く、水はけは一般的によい。土の酸度が高く、肥沃度は低い。土質は砂、または砂混じりのローム土。
主な栽培品種とその特徴:
マウント・ヴィーダー産のワインは長期熟成型として知られる。
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ジンファンデル‐収量が少なく、赤品種は、タンニンがしっかりしている。野生のベリー系のアロマが出やすく、リッチでパワフルな風味。

オークノール (オブ・ナパヴァレー) 地区

気候:温暖であるが、海からの涼風と霧が夏の午前中は進入してくる。午後は、海からの風が吹きこみ、ヴァレーの北部より涼しい。真夏の最高気温は 31 ℃で夜間には13 ℃ぐらいにまで下がる。
海抜: 0m ~244m
降雨量: 900mm
土壌:ナパヴァレーで最も大きな扇状地を形成している。北西部は小石混じりの火山性土壌で、南部、東部は、小石の混ざったシルト(粘土)質ローム土。
主な栽培品種とその特徴:
メルロー、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン。メルローとカベルネ・ソーヴィニヨン‐やや気温が涼しいことから葡萄の成育期が長引く。しかし、他の地区よりも収量は少ない。ボルドースタイルの赤ワインによく見られるカシス、タバコ、スパイスが感じられ、エレガントなスタイル。
シャルドネ‐切れがよく、ミネラル感がある。リンゴの印象が美しく、しっかりした酸とトロピカルな果実を感じる。

ヨーントヴィル地区

気候:温暖であるが、海からの涼しい風と霧の影響を受ける。霧の影響で夏の午前中は涼しく、午後から吹き込む冷涼はヴァレーの北部よりもこの地域を涼しくする。真夏の最高温度は 31 ℃ほどで、夜間には13 ℃ぐらいまで下がる。
海抜: 6m ~61m
降雨量: 800mm
土壌:主に小石の混ざった粘土質ローム土。堆積土であるが、石の混ざった沖積土は、肥沃度もほどほどにある。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー‐ヨーントヴィルは、熟した果実とスミレのアロマが印象的なカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローで知られる。リッチなワインであるが、しなやかさとしっかりとしたタンニンを備える。

スタッグスリープ地区

気候:温暖であるが、海からの涼風と霧が夏の午前中は進入してくる。午後に吹き始める涼風は、スタッグスリープの岩肌を温めた熱を冷ましてくれる。この栽培地区は、ヨーントヴィル地区よりもやや気温が温かく、真夏の最高気温は 37 ℃にまであがる。一般に気温は32 ~34 ℃まで上がる。
海抜: 20m ~123m
降雨量: 750mm
土壌:平坦地は火山性で小石の混ざったローム土。ヒルサイド ( 山の斜面) は岩が多い。表土の50cm ~180cm ほど下には堅い粘土の岩盤があるため、肥沃度は低~普通。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、サンジョヴェーゼ‐ベルベットのような優しい感触に、綺麗な香りのチェリーと赤いベリー系の風味が柔らかなタンニンに支えられている。
シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン‐まろやかで熟した果実。特に、ソーヴィニヨン・ブランは、すばらしい柑橘系とリンゴの風味が出る。

ワイルドホースヴァレー地区

気候:ナパヴァレーの東に位置し、温暖な地区。ただし、海抜が高いことと南東のスーザン湾からの風でやや涼しさが得られる。
海抜: 123m ~460m
降雨量: 940mm
土壌:火山性。玄武岩が多く、表土の浅い赤土に覆われる。保水力が乏しいために、灌漑は必須。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、サンジョヴェーゼ‐明るいベリーやチェリー系の果実。スタッグスリープよりも酸味がある。
シャルドネ‐引き締まったスタイルで花や洋ナシ、ミネラルのニュアンスがある。美しい酸味が得られる。

アトラスピーク地区

気候:冷涼で山が影響を与える。夏の間は、ナパヴァレーの平地よりも 5 ~8 ℃ほど低い。降霧線より高い場所は、夏の気温は30 ℃より高くなることは稀で、夜間との気温差が小さい。
海抜: 338m ~550m
降雨量: 940mm
土壌:火山性。赤色の玄武岩が多く、表土は浅い。保水力が乏しいために、灌漑は必須。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、サンジョヴェーゼ‐明るいベリーやチェリー系の果実。スタッグスリープよりも酸味がある。
シャルドネ‐引き締まったスタイルで、香りが高い。花や洋ナシ、ミネラルのニュアンスがある。美しい酸味が得られる。

オークヴィル地区

気候:温暖で夏は一般に 30 ℃前後まで気温が上がる。夜間と早朝に出る霧の影響を強く受け、酸味のしっかりした果実ができる。オークヴィル地区の東側は午後の日差しを浴びる。
海抜: 23m ~150m
降雨量: 875mm
土壌:西側は小石の混ざった堆積ローム土で、東へ行くほど火山性の重い土へと変わる。肥沃度は低~普通。比較的深い表土があり保水力も普通。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー‐熟したカシスやミントの風味が出る。しっかりとした構成とリッチな味わいは、豊かな果実味によって和らげられる。
ソーヴィニヨン・ブラン‐フルボディでふくよか。

ラザフォード地区

気候:温暖。朝霧の影響はここにも及ぶ。西側ベンチ(段丘)は夕方の日照が当たらず、海から流れ込む午後の涼風のためにやや涼しい。オークヴィルやスタッグスリープ地区よりやや気温が高くなる。一般に夏の最高気温は 30 ℃以上で、夜間との気温差が激しい。
海抜: 33m ~150m
降雨量: 950mm
土壌:西側のベンチ ( 段丘) は小石や砂の多い堆積土と沖積土。保水力があり肥沃度は普通。東側は火山性土壌が多く、表土は適度に深く、より肥沃。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、ジンファンデル‐ここはカベルネ・ソーヴィニヨンに最も適した土地。かなり凝縮されたチェリー、ミネラル、土を思わせるアロマ。豊かな風味は熟したカシスが感じられしっかりした骨格にしなやかなタンニンが特徴。長期熟成型のワイン。

セントヘレナ地区

気候:西側に山が立ち塞がり、霧や涼風の影響が薄れるため温暖。ヴァレーの北部は細く狭まり、ヒルサイド ( 山の斜面) からの熱の照り返しがある。真夏の最高気温は、31 ~35 ℃になる。
海抜: 46m ~185m
降雨量: 950mm ~1000mm
土壌:南と西の境界はより小石や粘土の多い堆積土が主で、肥沃度は低く、保水力は並。北と東へ行くほど土壌は火山性が多くなる。表土は深く、より肥沃度が増す。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー‐深みのある熟した果実はジャムを思わせることが多い。しっかりとしたタンニンは背骨となり、カシスや黒い果実のアロマが豊か。
ローヌ系品種 ( シラー、ヴィオニエ) ‐果肉を思わせる凝縮感。しなやかでやや土っぽさを感じる。
ジンファンデル‐ブラックベリーの風味が強く、構成がすばらしい。

スプリングマウンテン地区

気候:マウントヴィーダーに似ていて、気候が涼しく一日の気温差が小さい。夜になると気温が下がり、高度の高い場所では、すばらしい酸が得られる。
海抜: 184m ~675m
降雨量: 1250mm
土壌:主に堆積土で風化した砂岩・シェール(頁岩)、ローム土に覆われ、砕けやすい土質。水はけは極めてすばらしく、痩せた土壌。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ジンファンデル‐パワーに溢れしっかりとした構成。ブラックベリーやカシスの風味が出やすく、タンニンも豊かであるが、すばらしい酸が得られるため熟成のポテンシャルを持つ。
シャルドネ、ヴィオニエ‐ヴァレーフロア(平地)のワインほどフルーティではないが、むしろ柑橘系や石果(堅い種のある果実)のニュアンスがあり、骨格のしっかりとしたワインが多い。

ハウエルマウンテン地区

気候:向かい側のスプリング・マウンテンに似ているが、午後の強い日照を受けるために、全体的にやや気温は高く、乾燥度も高い。山間地では夜の気温がぐっと下がり、美しい酸味が得られる。
海抜:427m ~792m
降雨量: 1250mm
土壌:主に火山性土壌で表土が浅く、痩せている。水はけはよく樹勢が弱い。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ジンファンデル‐パワーに溢れ、筋肉質。ブラックベリー、カシスの風味に豊かなタンニンが得られる。酸がしっかりとしていて、熟成のポテンシャルも高い。
シャルドネ、ヴィオニエ‐果実味の豊かなヴァレーフロア(平地)のワインに較べると引き締まっていて、柑橘系や石果の風味が出る。

チャイルスヴァレー地区

気候:夏の成育期の日中は 30 ℃前後とかなり温暖になるが、海抜が高く、夜は霧の影響で、15 ℃ぐらいにまで気温が下がる。冬と春は気温が下がり、強風に見舞われるため、オークヴィルなどのヴァレーフロア(平地)よりも収穫は遅れる。
海抜: 242m ~394m
降雨量: 880mm
土壌:ヴァレーフロア(平地)は海洋の土壌を起源とするシルトと粘土で構成され、主に肥沃な沖積土。ヒルサイドは、やや肥沃度が弱まり、粘土質ロームや石の混ざった粘土が多い。海洋の土壌を起源とする土が多いが、火山性土壌も散在する。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン‐カベルネ・ソーヴィニヨンは、酸味があり、タンニンと骨格がしっかりしている。チェリーやブラックベリーの風味が豊か。メルローは、一般に生き生きとしたブラックチェリーの風味があり、カカオのニュアンスが印象的。

ダイアモンド・マウンテン地区

気候:その地形と海抜の影響から日中の気温は穏やかで、夜間の最低気温はナパヴァレーの北部ヴァレーフロア(平地)よりも高い。成育期の気温は最高 32 ℃、最低10 ℃とカリストガのヴァレーフロア(平地)よりもずっと涼しい。
海抜: 130m ~530m
降雨量: 1350mm
土壌:隆起した土壌は火山性で、色は赤く非常にキメが細かく砂のような土が多い。風化した堆積土と火山性土壌。
主な栽培品種とその特徴:
カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン‐硬くしまった構成。若いワインは、タンニンがしっかりしていて、ブラックカシス、ミネラル、スギの風味が感じられる。ヴァレーフロア(平地)やベンチ(段丘)のワインよりもしなやかさや肉づきは得られないが、熟成のポテンシャルは大きい。
シャルドネ‐一般にフルボディで、ミネラル、青リンゴやピーチのアロマが特徴。しっかりとした酸味があり、ヴァレーフロア(平地)のワインほど厚みは感じられない。


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