トップナパヴァレーのワイン

土地とテロワール

ナパヴァレーの手引き

ナパヴァレーは、高品質で思い出深い美味しいワインを、一世紀以上も昔から生産し続けています。 事実、ナパヴァレーという言葉は世界のワイン市場で、偉大なカリフォルニアワインの代名詞となりました。壮大さというのは、数え切れないほどの微妙な違いを秘めているために、ワイン愛好家の中には、ナパヴァレー産ワインが表現できるスタイルの範囲の広さに気付いていない人も多いようです。ナパヴァレーというアペレーションには、メドックやコート・ドールと比較にならないほど、多様な栽培環境が存在しています。

Rolling hills of vineyards in Carneros, Napa Valleyワインを造るにあたり、幾つかの葡萄畑のワインをブレンドしたり、シングルヴィンヤード(単一畑)ワインとして特定の葡萄畑だけにフォーカスしたりと、造り方はいろいろですが、ナパヴァレー産ワインの特徴と品質は、このアペレーションに内在する栽培環境の多様性から生まれています。素晴らしい葡萄畑の環境とは、音楽でいえば主音が土壌や気候の要素に対応する和音のようなもので、テクスチャー(口に含んだ感触)、バランス、風味が調和し、それぞれが相互に作用しています。ちなみにフランス語でテロワールと呼ばれるこのような要素のマトリックスは、非常に複雑で、世界中の科学者たちがそれを解明しようとしているようですが、実は、口に含んでみればラザフォードのカベルネ・ソーヴィニヨンとハウエルマウンテンのカベルネ・ソーヴィニヨンとの違いが即座にわかるように、誰にでも認知できることです。

簡単に地理的に細分化して説明しましょう。ヴィッティス・ヴィニフェラ種は、北半球と南半球のある一定の気温帯で育ちます。しかし、両半球のほとんどの場所で“よい”ワインを造ることが可能です。カリフォルニアならどこでも“まあ飲める”ワインを造れます。カリフォルニアのコースタル(沿岸地域)なら、“美味しく飲める”ワインを造れます。さらにナパヴァレーなら“よく出来た”ワインを造れます。ナパヴァレーの特定のアペレーションからは、“他に類をみない素晴らしい”ワインが生まれます。

銘醸地というレベルに達すると、もはやワインの善し悪しの問題ではなく、ワインの特徴、個性が問われます。場所によって、特定の葡萄品種に適している場合があります。一種類の品種が広く植えられている地区では、場所によってアロマ、風味、色調、テクスチャー、酸味の特色が異なり、ワインの個性に関ってくるかもしれませんが(ここが中でも最も定義の難しい部分)、全体的な感性がはっきりと顕れます。

この栽培環境の多様性をワインの個性として見事に表現するナパヴァレー産のワインを、いろいろと試してみてください。様々な土壌、日照、マイクロクライメット(微小気候)から生まれる表現豊かなナパヴァレー・ワインの違いを味わい、宝石とも言えるこの地を探索してみませんか。

地学的構造

我々がナパヴァレーと呼ぶ地勢は、非常にゆっくりではありますが、想像を絶するほど巨大なスケールで、猛烈な力を秘めた苦闘を経て形成されました。有名なスリーパームズ・ヴィンヤードの土壌を形成するのにかかった時間に較べれば、人類の歴史なんてほんの一部に過ぎません。ナパヴァレーはカリフォルニア沿岸地帯の一部で、かつての海底が隆起した土地、太平洋海盆からの多様な岩、そして地球の内部から噴出した火山性の土地から成ります。北アメリカ西海岸は、数百万年もの間、何層ものプレートがゆっくりとしたモーションで衝突を繰り返し、隆起したものです。長い間一定の速度で続いた圧縮は、隆起した海底を褶曲させ、山脈となりました。このプロセスでいろいろな種類のヴァレーが生まれました。(注:ヴァレーとは日本でいう盆地や峡谷ではなく、二つの山脈に挟まれた平地を含む地形です。)場所によっては、山脈間の幅が広まり高さが低くなったところもあります。太平洋に近いコーストレンジ(海岸山脈)は一般的に標高の高い部分に小川の流れるヴァレーが多いのに較べて、ナパヴァレーは一旦形成された山々が沈下し広がった、比較的海抜の低いヴァレーです。

何層にも重なる薄い地殻層の隙間に沿って火山口は爆発を繰り返し、溶岩と灰を噴出しました。長年にわたる海水の浸入と後退により、陸地は幾度となく海からの堆積と乾燥を繰り返してきました。その結果、何百万年も隔てた堆積土の層が重なったわけです。森林や湿地の植物は有機質土壌成分となり、新しい種類の植物や森林の成長に役立ち、延いては人間により開墾された葡萄の巨大な庭園と化しています。

今日、我々が見ているナパヴァレーの地形は、過去1千万年以内に完成したといわれています。地質学的尺度から考えると、わずか1週間ほど前に最終的な仕上げを終わったようなものです。約5百万年前、ポイント・レイエスはモントレー湾岸沖に位置していました。メキシコ沿岸沖からそのまま移動すれば、多分北極圏にたどり着くであろう地質構造を北上する旅です。わずか数千年前には、ゴールデンゲートは西のシエラ山脈から流れ着く大量の雪解け水のはけ口でした。

カリフォルニアの沿岸地域は、未だに変化を続けています。火山活動による混乱と海の侵入は、次第におさまってきました。近代は、地震活動と単なる水の動きが、変化の主な原因となっています。地震が来るたびに、地球の地殻は動的であることを自覚させられ、永遠の地形などありえないのではないかと思ってしまいます。一方、水は浸食、運搬、混合を続け、石のミネラルを堆積し、新しい土壌に風化という留まることのないプロセスを進行させています。ワインが熟成するように、良い土壌も美しく老化します。古い土壌は、栄養分の濾過や抽出により年が古くなるに連れて樹勢が弱まるので、若い葡萄樹のみなぎるエネルギーを抑制することができます。事実、ナパヴァレーを構成する土壌は、表面の土よりずっと古いのが一般的です。


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